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リフォーム詐欺の見分け方|2026年最新の手口と、被害を防ぐ7つのチェックポイント

  • 執筆者の写真: 有限会社コウワ精巧製作所
    有限会社コウワ精巧製作所
  • 12 時間前
  • 読了時間: 10分

「近所で工事をしているのですが、お宅の屋根、瓦がずれていますよ」

ある日突然、そんな一言とともに訪ねてくる業者。親切心からの忠告に見えて、その多くがリフォーム詐欺の入り口です。


地震や台風、大雪のあとには必ずと言っていいほど、こうした悪質な訪問業者が増えます。狙われるのは主に戸建てに住む高齢者ですが、「自分は大丈夫」と思っている世代でも油断はできません。


この記事では、2026年に特に増えている最新の手口から、悪質業者を見抜く7つのチェックポイント、万が一契約してしまったときの対処法までをまとめました。大切な家とご家族を守るために、ぜひ最後までご覧ください。


※本記事は、防犯設備士(第25-34203号)の資格を持つ担当者が内容を精査・監修しています。


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■リフォーム詐欺が今、急増している理由


リフォーム詐欺の相談件数は、年々増加し続けています。国民生活センターによれば、屋根工事の点検商法に関する相談は、2018年度の約923件から2022年度には約2,885件へと、わずか5年で3倍以上に膨れ上がりました。そして、その契約当事者の8割超が60歳以上の高齢者です。

増加の背景には、いくつかの要因があります。ひとつは、自然災害の多発。地震や台風で実際に住宅の被害が出ると、「点検しましょう」という言葉に応じやすくなる心理を、悪質業者は突いてきます。

もうひとつは、住宅の高経年化です。築年数の経った家が増え、「そろそろ修繕が必要かも」という漠然とした不安を抱える世帯が増えました。その不安につけ込むのが、彼らの常套手段です。

そして近年は、後ほど詳しく触れますが、こうした手口に犯罪グループが関与するケースも報告されており、単なる「お金のトラブル」では済まない危険性をはらんでいます。



■2026年に特に増えている手口|「点検が義務化された」という新たな口実


ここ最近、急速に増えているのが「法律で点検が義務化された」と偽る手口です。専門的で公的な響きがあるため、つい信じてしまう人が後を絶ちません。

特に件数が伸びているのが、太陽光発電システムの点検商法です。国民生活センターに寄せられた相談は、2022年度の154件から、2023年度304件、2024年度には613件へと急増しています。

典型的な手口はこうです。業者が訪問し、「2025年4月から太陽光パネルの点検が義務化されました」「パネルが原因の火災が起きています」と不安をあおります。その後ドローンやサーモカメラで点検する素振りを見せ、「パネルが赤く反応している。今すぐ洗浄とコーティングをしないと危険」などと言って、高額な契約を迫ります。実際に80代の方が約40万円の契約をさせられた事例も報告されています。

しかし、太陽光発電システムの点検が一律に義務化された事実はありません。点検の要否は、FIT制度・FIP制度の利用の有無や設備の出力などによって異なります。「義務化された」と言われても、まず鵜呑みにしないことが大切です。

同様に、給湯器や分電盤についても「点検が義務化された」「無料で点検する」という電話や訪問が増えています。新しい設備や制度の名前を使って信用させようとするのが、2026年の手口の特徴です。



■これが手口だ|リフォーム詐欺によくある5つのパターン


悪質なリフォーム業者の手口には、いくつかの共通パターンがあります。代表的な5つを知っておきましょう。


  • ひとつ目は「点検商法」

「近所で工事をしている」「無料で点検します」と言って近づき、点検後に不安をあおって契約させる、最も多いパターンです。


  • ふたつ目は「不安をあおる」手口

「このままだと雨漏りする」「瓦が飛んでご近所に迷惑がかかる」「家が倒れる恐れがある」など、放置するとどうなるかを大げさに語り、冷静な判断をさせません。


  • 3つ目は「契約を急がせる」手口

「今だけのキャンペーン価格」「今日契約すれば割引」などと言い、その場での即決を迫ります。考える時間や、他社と比較する時間を与えないためです。


  • 4つ目は「虚偽の情報を伝える」手口

先ほどの「点検が義務化された」のほか、「法律が変わって省エネ基準を満たさないと罰金になる」といった嘘で契約を正当化しようとします。


  • 5つ目は「次々と追加工事を持ちかける」手口

一度契約すると、工事中に「ここも傷んでいる」と新たな箇所を指摘し、当初より大幅に高い金額を請求してきます。



■リフォーム詐欺の見分け方|7つのチェックポイント


では、実際にどう見分ければよいのか。次の7つに当てはまる業者は、警戒すべきサインです。


  1. アポなしで突然訪問してくる。 約束もなく「近所で工事をしている」と訪ねてくる業者は、まず疑ってかかりましょう。


  2. 「無料」「今だけ」を強調する。

    無料点検やキャンペーンを前面に出して関心を引くのは、典型的な勧誘の入り口です。


  3. 不安を過剰にあおる。

    「今すぐ直さないと大変なことになる」と恐怖をかき立て、冷静な判断をさせません。


  4. その場での契約を急がせる。

    「今日中に決めてほしい」と即決を迫る業者は、比較検討されることを避けたいのです。


  5. 見積もりが「一式」など大雑把。 「外壁塗装一式◯◯円」のように内訳が不明瞭な見積もりは、後のトラブルのもとです。


  6. 会社の所在地や連絡先がはっきりしない。 名刺や書面に固定電話や住所の記載がない、ネットで検索しても実体が出てこない業者は要注意です。


  7. 「点検が義務化された」など公的な言葉を持ち出す。 前述のとおり、法律や制度を口実にするのは近年増えている手口です。


ひとつでも当てはまれば、その場で契約せず、いったん話を断る勇気を持つことが何より重要です。


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■太陽光・屋根・給湯器…「点検商法」の典型的な流れ


点検商法は、ほぼ決まった流れで進みます。この「型」を知っておくだけで、途中で「おかしい」と気づけるようになります。


まず、業者が「近所で工事の挨拶に来た」「お宅の屋根が気になった」などと言って接触します。最近では、事前に「外壁の劣化が気になります」といった手紙をポスティングし、後日改めて感じよく訪問する、手の込んだケースもあります。


次に、「無料で点検します」と申し出て、屋根や床下、太陽光パネルなどを点検します。このとき、撮影した写真を見せながら「ほら、こんなに傷んでいます」と不安をあおるのが常です。撮影された箇所が本当に自宅のものかどうかも、確認のしようがありません。


そして「このままだと危険」「早く工事しないと手遅れになる」とたたみかけ、その場で契約を迫ります。冷静に考える間もなく、気づけばサインしていた——というのが被害者に共通する流れです。


ポイントは、点検を依頼していないのに向こうから来た時点で、すでに警戒すべきだということ。たとえ点検させてしまっても、その結果を鵜呑みにせず、必ず別の業者にも見てもらいましょう。



■トクリュウが業者を装うケースも|訪問業者と犯罪の接点


近年、見過ごせないのが、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)がリフォーム業者を装って訪問してくるケースです。


彼らの目的は、必ずしも工事契約だけではありません。点検や見積もりを口実に家に上がり込み、家の間取りや家族構成、資産状況、防犯対策の有無などを下見しているケースが報告されています。その情報が、後日の強盗などの犯罪に使われる危険性があるのです。


つまり、リフォーム詐欺は「お金を騙し取られる」だけの問題ではなく、住まいの安全そのものを脅かすリスクと地続きになっています。見知らぬ訪問者を安易に家に入れないことは、詐欺対策であると同時に、防犯対策でもあるのです。


トクリュウの手口や、家庭でできる具体的な防御策については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。



■もし契約してしまったら|クーリングオフという最後の砦


「その場の勢いで契約してしまった」

そんなときでも、諦める必要はありません。訪問販売による契約には、クーリングオフ制度があります。


訪問販売で結んだリフォーム契約は、法律で定められた契約書面を受け取った日を含めて8日以内であれば、無条件で契約を解除できます(特定商取引法)。書面で申し出れば、違約金や損害賠償を求められることもありません。


さらに知っておきたいのは、8日を過ぎていても解除できる場合があるということです。

契約書面に不備があったり、業者が「クーリングオフはできない」などと嘘をついて妨害したりした場合は、8日間のカウントがそもそも始まっていないと判断されます。


「もう8日過ぎたから無理だ」と思い込まず、まずは消費者ホットライン「188(いやや)」に電話して相談してください。お住まいの地域の消費生活センターにつながります。一人で抱え込まないことが、何より大切です。



■被害を未然に防ぐ|玄関先のやり取りを「記録」する備え


詐欺被害を防ぐうえで、意外と効果的なのが「記録が残る環境」をつくっておくことです。

悪質な業者は、やり取りの証拠が残ることを嫌います。玄関先での会話や訪問者の様子が記録されているとわかれば、強引な勧誘はしづらくなります。これは、不審者にとっての心理的なハードルにもなります。


たとえば、玄関まわりに防犯カメラやインターホンの録画機能があれば、いつ・どんな業者が来たのかを後から確認できます。「言った・言わない」のトラブルを避けられるだけでなく、万が一被害に遭ったときには、業者の特定につながる手がかりにもなります。


もちろん、カメラがあれば詐欺をすべて防げるわけではありません。けれど、「この家は記録している」という事実そのものが、悪質な訪問者を遠ざける一定の抑止力になります。詐欺対策と防犯対策を兼ねた、現実的な備えのひとつとして検討する価値はあるでしょう。



■法人・施設管理者の方へ|出入り業者の管理という視点


ここまでは主にご家庭向けの話でしたが、保育施設介護施設・賃貸物件・オフィスなどを管理する立場の方にも、共通する注意点があります。


施設や物件にも、「設備の点検に来た」「管理会社から依頼された」などと偽って出入りしようとする不審な業者が現れることがあります。職員や入居者が個別に対応してしまうと、思わぬトラブルや事故につながりかねません。


対策としては、出入り業者の事前申請や受付ルールを明確にしておくこと、そして来訪者を記録できる体制を整えておくことが有効です。特に、子どもや高齢者が過ごす施設では、「誰が・いつ・どんな用件で出入りしたか」を把握できる環境が、安全管理の基本になります。


訪問者の記録は、詐欺や不審者対策だけでなく、施設全体の安全を守るうえでも欠かせない視点です。



■まとめ|「うちは大丈夫」がいちばん危ない


リフォーム詐欺は、特別に油断した人だけが引っかかるものではありません。「親切そうな人だった」「断りづらかった」——被害者の多くは、ごく普通の判断をしただけです。


大切なのは、次の3つを習慣にすること。


  1. アポなしの訪問業者は家に入れない。

  2. その場では絶対に契約しない。

  3. 少しでも不安を感じたら、家族や専門機関に相談する。


そして、離れて暮らすご家族がいる方は、ぜひ一度この話題を共有してみてください。

「こういう手口があるらしいよ」と伝えておくだけで、被害を防げる可能性は大きく高まります

「うちは大丈夫」という思い込みこそが、いちばんの隙です。正しい知識と、ちょっとした備えで、大切な住まいとご家族を守りましょう


玄関まわりの防犯対策や、訪問者を記録できる環境づくりについて気になる方は、コウワ精巧製作所までお気軽にご相談ください。ご家庭から施設まで、状況に合わせた最適な備えをご提案いたします。


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■監修者について

本記事は、防犯設備士(第25-34203号)の資格を持つ弊社担当者が、内容を精査・監修しています。

防犯設備士は、公益社団法人日本防犯設備協会が警察庁の指導のもとで認定する資格で、警察白書でも「防犯設備に関する知識・技能を有する専門家」と紹介されています。近年は防犯設備にとどまらず、振り込め詐欺をはじめとする犯罪情勢への知見も求められる資格です。

コウワ精巧製作所では、防犯のプロフェッショナルの視点から、お客様の状況に合わせた最適な防犯対策をご提案しています。

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