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防犯カメラの寿命は約10年|普及データから見える見直しの時期

  • 執筆者の写真: 有限会社コウワ精巧製作所
    有限会社コウワ精巧製作所
  • 2月17日
  • 読了時間: 5分

更新日:3月12日


防犯カメラは一度設置すると、「とりあえず動いているから大丈夫」と思われがちです。

ですが、防犯カメラにも寿命の目安があります。一般的には 5〜10年程度。多くのメーカーや業界でも、10年前後をひとつの見直し時期としています。


そして実はこの「10年」という数字には、もうひとつ大きな理由があります。



■防犯カメラの寿命は、なぜ「10年」がひとつの目安なのか


防犯カメラの寿命は、単に「壊れるかどうか」では判断できません。

屋外設置による紫外線や雨風の影響、内部部品やセンサーの経年劣化、さらに録画方式や通信規格の変化などが重なり、徐々に性能が落ちていきます。


10年ほど前に設置されたカメラの場合、


  • 画質が粗く、人物や状況の判別が難しい

  • 夜間の映像が暗く、実用性が低い

  • 遠隔で映像を確認できない

  • 録画容量が少なく、必要な映像が残っていない


といった状態になっているケースも少なくありません。


映ってはいるけれど、判断材料として使えないこれが、防犯カメラの「寿命」が問題になる本当の理由です。



■10年前は、防犯カメラが一気に普及し始めた時期だった


今から約10年前。この時期は、防犯カメラが「特別な設備」から身近な存在へと広がり始めたタイミングでもありました。


・世界的なデータを見ると


海外の調査データによると、2022年時点で世界には 約13億台以上の防犯カメラ が設置されていると推計されています。これは、世界人口17人に1台の計算です。都市部に限ると、防犯カメラの普及率は40%を超え、防犯カメラはもはや一部の施設だけのものではなく、生活インフラに近い存在になっていることが分かります。 また、矢野経済研究所の調査によると、国内の監視カメラ/システム市場はこの10年で継続的に拡大しており、2025年度も前年を上回る成長が見込まれています。

防犯用途に加え、AI解析やクラウド連携といった機能が普及したことで、防犯カメラは「一時的な対策」ではなく、長期的に使われる設備として定着してきたことが分かります。



■日本でも「当たり前」になったのは、この10年



日本国内についても、正確な普及率の公式統計はありませんが、公開されている調査や業界資料をもとにすると、日本国内には500万台以上の防犯カメラが設置されているとする推計があります。一方で、「身の回りで防犯カメラをあまり見かけない」と感じている人が多いのも事実です。

これは、防犯カメラが目立つ場所から、建物や環境に溶け込む形へと変わってきたことの表れとも言えます。


つまりこの10年で、防犯カメラは気づかないうちに身近な存在になっていったのです。



■寿命=故障、ではないという考え方


ここで大切なのは、寿命=完全に壊れる、という意味ではないという点です。

10年以上動いている防犯カメラも、実際には多くあります。


ただし、


  • いざという時に映像が使えない

  • 確認したい場面が記録されていない

  • 画質が足りず、状況判断ができない


といったことが起きやすくなります。

問題なのは「動いているかどうか」ではなく、「今の役割を果たせているかどうか」です。



■防犯カメラは、記録・確認・抑止のインフラ


防犯カメラというと、犯人を捕まえるための道具、というイメージを持たれがちです。


ですが実際には、


  • 不安を整理する

  • 状況を冷静に確認する

  • 第三者視点で事実を残す


といった目的で使われるケースが多くなっています。

さらに、防犯カメラは設置されているという事実そのものが、犯罪の抑止につながるとも言われています。


犯罪者は事前に下見を行い、防犯カメラが設置されている場所や、映像が残りやすい環境を避ける傾向があるため、「ここはやめておこう」と判断されるケースも少なくありません。

人がいない時間や、目が届かない場所を補う記録・確認・抑止のためのインフラ。それが、防犯カメラの現実的な役割です。



■グラフで見る、防犯カメラの「10年」


日本における防犯カメラ普及の推移(2010年=100の指数表示)
日本における防犯カメラ普及の推移(2010年=100の指数表示)

日本国内でも、防犯カメラの設置はこの10数年で急速に進んできました。特に2014〜2016年頃から伸びが加速しており、個人宅や小規模な店舗・施設でも導入が広がった時期と重なります。

下のグラフは、2010年を100とした指数で、日本における防犯カメラ普及の推移を示したものです。普及が一気に進んだタイミングが、ちょうど10年ほど前であることが分かります。


つまり、当時設置された防犯カメラが、いまちょうど寿命や性能面での見直し時期を迎えているケースが多い、ということです。



日本における防犯カメラに対する意識と運用状況の段階差(相対指標)
日本における防犯カメラに対する意識と運用状況の段階差(相対指標)

防犯カメラは「効果がある」「必要だ」と考えられている一方で、実際の行動を見ていくと、設置後に定期的な確認や見直しまで行っている人が最も少ないことが分かります。


必要性は感じているのに、「いまの映像は使えるのか」「設置環境に合っているのか」まで意識が向いていないケースが多いのが現状です。

つまり、防犯カメラは“重要だと分かっている設備”でありながら、管理は後回しにされやすい存在だと言えます。



■まとめ|10年前につけた防犯カメラは、一度立ち止まって考える


防犯カメラの寿命は、おおよそ10年。そしてその10年前は、防犯カメラが一気に普及し始めた時期でもあります。


もし、


  • 10年以上前に設置したまま

  • 映像の見え方に不安がある

  • 今の生活や施設の使い方に合っていない


と感じる場合は、「壊れたから交換」ではなく、「今の役割に合っているか」という視点で一度見直してみる価値があります。


コウワ精巧製作所では、設置済みの防犯カメラの状態確認や、用途に合った見直しのご相談も承っています。今すぐ交換する必要があるかどうかも含めて、現状を整理するところから一緒に考えることができます。安全をキープし続けるためにもぜひご相談ください。


\ご相談だけでも大丈夫です!お気軽にどうぞ/


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